ドイツの統一サービス産業労組ヴェルディ(Ver.di)および鉄道交通労組EVGは23日、運輸部門の組合員に対して27日に24時間ストライキを実施するよう呼びかけた。賃上げ交渉に当たり圧力をかける狙いで、各地で陸運・海運・空運全てに影響が及ぶ見通し。
ヴェルディは今回、運輸・インフラ部門の12万人の組合員にストへの参加を求めた。これには空港や港湾、高速道路、公共交通機関の職員が含まれる。ドイツ空港連合(ADV)は、空路を利用する38万人に影響が及ぶと警鐘を鳴らしている。
一方、EVGはドイツ鉄道(DB)およびバス運行会社の従業員23万人を代表している。4月のイースター(復活祭)休暇ごろにもストを実施する可能性を示唆している。
ヴェルディは、公共部門の職員250万人を代表して団体交渉を実施しており、10.5%の賃上げまたは月額500ユーロ以上の給与増額を要求している。EVGは12%の賃上げまたは月額650ユーロ以上の増額を求める。政府側やDBは、2段階で5%の昇給と2,500ユーロの一時金支給を提案している。[労務]
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