欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは23日、1月のユーロ圏20カ国の消費者物価指数(CPI、改定値)が前年同月比8.6%上昇したと発表した。速報値から0.1ポイント上方修正されたが、伸びは昨年12月の9.2%から減速した。
1月はエネルギーが18.9%値上がりしたが、伸びは前月の25.5%から減速。食品・アルコール飲料・たばこは14.1%上がり、エネルギーを除く工業製品は6.7%上昇した。サービスは4.4%伸びている。
ユーロ圏20カ国のうち、インフレ率が最も高かったのはラトビアで21.4%。これにエストニア(18.6%)、リトアニア(18.5%)、スロバキア(15.1%)が続いた。最も低いのはルクセンブルクで5.8%だった。
消費者物価指数はEU27カ国全体では10%上昇。伸びは前月の10.4%から減速した。前月比で見ると、ユーロ圏は0.2%下がったが、EUは0.2%上がった。
欧州中央銀行(ECB)は2月の政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を0.5ポイント引き上げ、3%とすることを決めた。中銀預入金利も0.5ポイント引き上げ、2.5%としている。
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