英国の新興企業で燃料電池車(FCV)開発を行うハイドロジェン・ビークル・システムズ(HVS)は1日、英国政府から助成金660万ポンドを獲得したと発表した。世界発となる自動運転の燃料電池(FC)重量積載物車両(HGV)の開発を目指す。
この助成金は自動運転技術やモビリティー分野での持続可能な商業サービスの実現に向けたプロジェクトを対象としたもので、政府の政策研究機関センター・フォー・コネクテッド・アンド・オートノマス・ビークルズ(CCAV)が7件を選んだ。
HVSはスーパー大手アズダおよび自動運転システムを手がけるフュージョン・プロセシングと組んで、今回のプロジェクトを進めている。3社のコンソーシアム「ハブ・ツー・ハブ」は、米自動車技術者協会(SAE)が定める「レベル4(高度自動運転)」に対応した自動運転技術を備えるHGVの開発に取り組んでおり、今後はプロトタイプ2台を生産し、2024年に試験運転を行う計画だ。
HVSはこのプロジェクトについて、物流業界は自動運転車両を導入によりコスト削減が見込めるだけでなく、新たな雇用機会を提供できるとしている。なお、同社はこれまでに、官民から合わせて約5,200万ポンドの補助金を受けている。[環境ニュース]
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