エネルギー業界の監督機関Ofgemは電力・ガス価格に関する市場改革の実施を数カ月延期する方針だ。フィナンシャルタイムズが10日伝えた。
Ofgemは昨年、複雑化している電力・ガス価格体系を簡素化する方針を決定。その中で、電力とガスの両方を契約する顧客に対する割引、ダイレクトデビットやオンライン支払いを選択した場合の割引については不公正とし、禁止する方針を示した。
これに対し業界からの意見聴取では、こうした措置は消費者の利益にならないとして反対意見が相次いだ。電力・ガスの両方を契約した場合の世帯当たり年間料金は大手6社の平均で1,310ポンドで、こうした割引は合計で130ポンドに相当するという。
Ofgemは業界の意見を踏まえ、冬までに追加の提案を公表するとしている。
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