英国の洋上風力発電産業は2015年までに国内総生産(GDP)を0.2パーセントポイント押し上げる――。シンクタンクの経済ビジネス・リサーチ・センター(CEBR)は12日に明らかにした報告書の中で、このような見通しを明らかにした。二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指した再生可能エネルギー利用の柱である洋上風力発電は、経済面でも大きな効果をもたらすとしている。
CEBRは2020年に洋上風力発電の総設置容量が1,700万キロワットに達するとのシナリオに基づき、風力発電産業が輸出や雇用、GDPに与える影響をマクロ経済モデルを使って算出した。
それによると、GDPへの寄与度は2020年までに2倍の0.4ポイントに広がる。また正規雇用者数は2015年までに4万5,000人、2020年までにには9万7,000人に増加。さらに2030年までにはGDPへの寄与度は0.6ポイント、雇用は17万3,000人と、経済効果はさらに高まるとみている。
政府は低炭素化と経済成長の両面から洋上風力発電の利用に力を入れており、発電施設建設の促進や発電機メーカーの工場誘致を積極的に進めている。[環境ニュース]
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