政府が掲げる電気自動車(EV)100万台の普及目標の達成は難しい――。産業界の代表からなる専門委員会全国電気自動車プラットフォーム(NPE)が政府に提出する報告書の中で、このような見方を示している。20日付経済紙ハンデルスブラットが伝えた。
それによると、政府は2020年までの100万台普及を目指しているが、NPEの試算では普及台数は60万台にとどまる見込み。NPEは政府がこれまでに明らかにしている支援策だけでは目標達成は難しいと指摘。助成拡大を促している。
NPEは今後、政府が定めたEV促進のモデル地区で集めたデータや国内メーカーのEVモデル購入者を対象としたアンケート調査を基に、より詳細な普及予測を作成する計画。この過程で一連の支援策がどの程度の効果を上げているかが明らかになる見通しだ。なおEV助成の開始時期については、EVの量産が実現し、充電スタンドなどのインフラが整った後に本格化させるべきとの考えを示している。[環境ニュース]
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