英国、フランス、スペイン、イタリア政府は、中国からの渡航者に新型コロナウイルス検査を義務付けると相次いで発表した。中国で感染者が急増していることを受けた措置。日本や米国なども中国からの入国者への規制を強化しており、これに続く格好となる。
英国は5日以降、中国本土からの直行便の渡航者に出国前検査を要請する。検査は出国前2日以内に受ける必要があり、搭乗前に陰性証明の提示が求められる。
フランスもこの日から、中国から直行便または経由便で入国する乗客を対象に、2日以内に受けた検査の陰性証明の提示を義務付ける。1日からは、機内でのマスク着用も義務化されている。
スペインは3日以降、中国からの渡航者に出国前検査の陰性証明またはワクチン接種証明の提示を義務化。イタリアも中国からの入国者に、出国前検査の陰性証明の提示を義務付けている。
中国は昨年12月、行動制限などにより感染を徹底して封じ込める「ゼロコロナ」政策を緩和。それ以降、国内で感染者が急増している。中国政府は1日当たりの新規感染者数は5,000人程度と発表しているが、専門家は100万人近くに上ると分析している。
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