ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は7日、北西部ニーダーザクセン州ウォルフスブルクの本社工場をエレクトロモビリティー(eモビリティー)拠点に転換するため、2025年初めまでに4億6,000万ユーロを初期投資すると発表した。大部分は、小型電気自動車(EV)「ID.3」の生産準備に充てる。
VWは「ID.3」の生産に向け、ウォルフスブルク工場を自社のEV用モジュラープラットフォーム「MEB」に対応させる。来年に「ID.3」の生産を部分的に開始し、24年から本格生産する計画。生産拡大は25年末までに完了予定だという。
同工場ではその後、電動スポーツタイプ多目的車(SUV)の生産も行う方針。欧州の他の工場と同様に、遅くとも33年末までには生産をEVのみに切り替える。
なお、VWはウォルフスブルク工場近くに新たなEVモデル「トリニティー」の生産工場を建設予定だったが、これを見直し既存工場での生産を検討しているとされる。同社は来年2月までに、トリニティー生産計画の方針を決める。[環境ニュース]
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