欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは11月30日、11月のユーロ圏19カ国の消費者物価指数(CPI、速報値)が前年同月比10%上昇したと発表した。エネルギーやサービスの上昇ペースが緩和し、伸びは1年半ぶりに減速した。
11月はエネルギーが34.9%上昇。食品・アルコール飲料・たばこは13.6%伸び、エネルギーを除く工業製品は6.1%上がった。サービスは4.2%値上がりしている。
価格変動が激しい食品・アルコール飲料・たばことエネルギーを除いたコアインフレ率は5%と、前月から横ばいだった。
欧州中央銀行(ECB)は10月の政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を0.75ポイント引き上げ、2%とした。12月15日に予定される次回の政策理事会では、インフレ減速により利上げ幅が縮小するかが注目されている。
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