ドイツの総合電機大手シーメンスは17日、第4四半期(7~9月)の純利益が29億1,300万ユーロと、前年同期比2.2倍になったと発表した。強い需要に支えられ、市場予想を上回る増益となった。
売上高は18%増の205億7,300万ユーロ。デジタル・インダストリーズ(DI)部門は25%、スマート・インフラストラクチャー(SI)部門は23%それぞれ伸びた。鉄道などを手がけるモビリティー部門は7%増え、医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは16%のプラスを確保した。
受注高は全体で218億1,700万ユーロと14%拡大。DI部門が前年を9%上回り、SI部門も28%拡大した。シーメンス・ヘルシニアーズは20%増えた。半面、モビリティー部門は7%減った。
産業向け事業の利益は38%増の31億5,900万ユーロ。同事業の利益率は16.2%と、1年前から2.2ポイント上昇した。
2022年9月通期の純利益は43億9,200万ユーロとなり、前期比34%減少した。売上高は16%増の719億7,700万ユーロだった。産業向け事業の利益は17%増の102億7,700万ユーロ。同事業の利益率は15.1%と、0.1ポイント上向いた。
シーメンスは、22/23年度の増収率について実質6~9%になると予想している。
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