• 印刷する

独政府、中国資本の半導体メーカー買収阻止

ドイツ政府は9日、中国資本によるドイツ半導体メーカーの買収計画2件を阻止することを閣議決定した。安全保障上の懸念によるもの。

うち1件は、独西部ドルトムントを拠点とするエルモス(Elmos)・セミコンダクターのウェハー製造事業を巡るもので、中国の同業、北京賽微電子が、スウェーデン子会社サイレックス(Silex)・マイクロシステムズを通じ買収を計画していた。もう1件の詳細は明らかにされていないが、南部ミュンヘン近郊を拠点とするERSエレクトロニックを、中国の投資家が買収する計画だったと報じられている。

ドイツのハーベック副首相兼経済・気候保護相は、買収計画に重要なインフラが関与するか、欧州連合(EU)域外に技術が流出するリスクがある場合、注視する必要があると説明。特に半導体分野では、ドイツおよび欧州の技術的・経済的な主権を保護することが重要だという。国益に反する取引は見極めるべきだが、中国は引き続き取引のパートナーだとしている。

エルモスは昨年12月、ウェハー製造事業を8,500万ユーロでサイレックスに売却することで合意。だが先には、この取引が政府により阻止される可能性が高いと明らかにしていた。


関連国・地域: ドイツアジア
関連業種: その他製造IT・通信マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

独大統領、トルコに関係強化呼びかけ(04/26)

実業家キューネ氏、医薬品製造アエノバ買収(04/26)

韓国・現代モービス、スペイン工場建設開始(04/26)

製薬キュアバック、150人削減(04/26)

ドイツ銀、第1四半期は10%増益(04/26)

GfK消費者信頼感、5月は2年ぶり高水準(04/26)

化学BASF、第1四半期は12.4%減益(04/26)

マーレ、ボスニア北部に新工場を開設(04/25)

英独首相がベルリンで会談 防衛・安保面での連携強化で合意(04/25)

ユーロ圏PMI、4月は上昇 2カ月連続で分岐点越え=速報値(04/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン