欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは14日、3月のユーロ圏17カ国の鉱工業生産指数(季節調整済み)が前月比0.3%下落したと発表した。寒かった2月から一転して暖かくなり、エネルギーが大きく落ち込んだためだが、市場ではリセッション(景気後退)入りへの不安が広がっている。2月の改定値は0.8%のプラスへと0.3ポイント上方修正されている。
エネルギーは、8.5%下落。耐久消費財も0.2%落ち込んだ。一方、資本財、非耐久消費財、中間財はそれぞれ1.1%、0.8%、1%上昇した。
国別で最も大きく落ち込んだのはオランダで9%減少。2月の10.9%増から縮小に転じた。これにエストニア(3.4%減)、アイルランド(2.7%減)が続く。逆に伸びが大きかったのはスロベニア、スロバキアで、それぞれ6.3%、3.5%拡大した。
鉱工業生産はEU加盟27カ国全体では0.4%縮小。前年同月比でもユーロ圏とEU全体で落ち込んでおり、それぞれ2.2%減、1.9%減だった。
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