ドイツの自動車部品大手ロバート・ボッシュは8月31日、米サウスカロライナ州アンダーソンの既存工場を拡張し、燃料電池(FC)スタックの生産を開始すると発表した。投資総額は2億ドル超で、2026年の生産開始を予定する。
同社にとって米国でのFCスタック生産は初となる。工場拡張を通じて、350人以上を新規雇用する見込みだ。同工場で生産されたFCスタックは、今後数年以内に米国で発売されるFCトラック向けという。
ボッシュは昨年、電気トラックを手がける米ニコラ(Nikola)・コーポレーションと、ボッシュのFCパワーモジュールの製造契約を締結した。FCパワーモジュールは水素をもとに電気を発生させるFCシステムで、主に商用車に搭載される。
ボッシュによると、特に大型のFC車両の場合は完全電気自動車(EV)に比べて、製造、運用、廃棄のライフサイクル全体における二酸化炭素(CO2)排出量は少なくなるという。[環境ニュース]
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