英国の送電大手ナショナル・グリッドの電力系統運用子会社ナショナル・グリッドESO(NGESO)は18日、同国の発電大手ドラックス・グループおよびフランス電力(EDF)と、石炭火力発電所の運転延長契約を締結したと発表した。今冬に他の発電方法が需要に追い付かなくなった場合の「最終手段」となる。
契約の対象は、EDFの英子会社EDFエナジーがイングランド中東部ノッティンガムシャー州に構える発電所「ウェストバートンA」の400メガワットのユニット2基と、イングランド北部ヨークシャー州にあるドラックス発電所の570メガワットのユニット2基。これにより発電容量が1,940メガワット拡大する。契約期間は10月1日~2023年3月31日。
ドラックスの2基は2021年に商業運転を停止。ウェストバートンAの2基は今年9月に運転を停止する予定だった。
NGESOは、さらにもう1基の運転延長に向けて電力会社1社と協議中という。
運転延長コストは、5基目の契約の可否と石炭の調達量次第で、2億2,000万~4億2,000万ポンドとなる見通し。
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