欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは17日、2022年第2四半期(4~6月)のユーロ圏19カ国の実質域内総生産(GDP、2次速報値)が前期比0.6%拡大したと発表した。1次速報値から0.1ポイント下方修正されたが、伸びは第1四半期の0.5%から加速。主要国では、フランスがプラスを回復した半面、ドイツは伸びが減速した。
国別の成長率を見ると、ドイツはゼロ%と、前期のプラス0.8%から減速。フランスは第1四半期のマイナス0.2%からプラス0.5%に回復した。
イタリアの成長率は1%と、前期の0.1%から加速。工業とサービス業の付加価値の増加が寄与した。年率では4.6%だった。
スペインの成長率は前期比で1.1%と、第1四半期の0.2%から伸びが加速。オランダは2.6%となり、前期から2.1ポイント加速した。
ユーロ圏のGDPは、前年同期比では3.9%拡大。1次速報値から0.1ポイント引き下げられ、第1四半期の5.4%増から伸びが減速した。EU27カ国全体では前期比で0.6%、年率で4%それぞれ上向いた。
欧州委員会は7月に発表した夏季経済見通しの中で、今年のユーロ圏のGDPが前年比2.6%拡大するとの予測を示した。5月の春季見通しから0.1ポイント下方修正している。来年の成長率は1.4%と、前回予測から0.9ポイント引き下げた。
ユーロ圏の第2四半期GDPの改定値は9月7日に発表される予定。
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