英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は15日、米国のバイオ医薬品会社モデルナが開発した新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」対応ワクチンを承認したと発表した。従来株と「オミクロン株」の両方に効果を発揮する。こうしたワクチンが承認されるのは世界で初めてとなる。
同庁によると、臨床試験の結果、同ワクチンを追加接種した被験者では従来株と当初の「オミクロン株」の両方に対する強い免疫反応が得られたほか、「オミクロン株」の亜種で現在の主流である「BA.4」および「BA.5」に対しても良好な免疫反応が得られた。
MHRAは、同ワクチンを成人の追加接種向けに承認した。英国では9月から50歳以上を対象とした追加接種が開始されるが、この新ワクチンがどの程度、展開されるかはまだ明らかにされていない。BBC電子版によると、モデルナは向こう2、3週間内に同ワクチンの供給を開始できるとしている。
同社は、オーストラリアやカナダ、欧州連合(EU)でも同ワクチンの承認申請を行っており、向こう数週間に承認が得られると見込んでいる。
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