英政府は11日、二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CSS)付きバイオマス発電(BECCS)技術の開発支援に向けた意見公募を開始した。英国のエネルギー安全保障強化と雇用創出を支援するため、BECCS技術の開発加速に向けた民間投資を促す方法を見いだす狙い。
バイオマス発電では、バイオマスの燃焼でCO2が排出されるが、燃料となる植物の光合成でCO2が吸収されることから、ライフサイクル全体で炭素中立と見なされている。BECCSではこれにCO2の回収・利用・貯留(CCUS)技術を組み合わせることで、カーボンネガティブを実現する。
政府は今回、BECCSのビジネスモデル「パワーBECCS」を公開。発電された電力の保証価格や、CO2回収1トン当たりの価格などを検討している。意見公募は10月まで行い、BECCS業界の発展促進や投資の障害除去など、大規模な技術採用に向けた助言を求めている。
政府は先に、革新的なバイオマス分野のプロジェクトに対する計3,700万ポンドの資金援助を発表。バイオマス発電により、400万世帯の電力を賄う再生可能エネルギーの生産が可能だとみている。[環境ニュース]
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