ロンドン・ヒースロー空港で21~24日、燃料補給担当者がストライキを実施する。小中学校が夏休みに入るタイミングだけに、多数の旅行客の足に影響が生じる見通し。最大労組ユナイトが19日発表した。
ストを実施するのは、燃料補給サービス企業アビエーション・フューエル・サービシズ(AFS)の従業員。21日午前5時にストを開始し、24日午前4時59分に終了するとしている。
スカイニュースによると、AFSは、日本航空(JAL)や、ヴァージンアトランティック航空、エールフランスKLM、スカンジナビア航空(SAS)、ユナイテッド航空、デルタ航空、エミレーツ航空、シンガポール航空など、70社超に燃料補給サービスを提供している。
ユナイトによると、AFSは10%の賃上げを提案したが、従業員側がこれを拒否。同社では過去3年、賃金が据え置かれており、インフレを考慮すると実質15.5%の賃下げに相当するという。
ヒースロー空港は先に、航空需要の回復に人員確保が追い付かないことを理由に、同空港を出発する乗客数を1日10万人に制限する方針を示し、航空各社に夏季繁忙期の航空券の販売停止を要請していた。同空港では6月の利用者数が600万人近くに達し、わずか4カ月で過去40年分に匹敵する伸びを記録。7月11日には全約1,100便のうち61便がキャンセルになるなど、人手不足による混乱が続いている。[労務]
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