ドイツ連邦カルテル庁は4日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と自動車部品大手ロバート・ボッシュによる自動運転ソフトウエア開発での提携を承認すると発表した。
VWのソフトウエア部門カリアド(Cariad)とボッシュは1月、「レベル2(部分自動運転)」および「レベル3(条件付き自動運転)」の自動運転ソフトの開発で提携すると発表。2023年中にVWグループの車両にレベル2技術を搭載し、最終的には他社の車両向けに販売するとしていた。
連邦カルテル庁は今回、欧州連合(EU)の規則では研究開発(R&D)段階での提携は、一定の条件が満たされればカルテル規制の適用対象外になると説明。両社の提携はこれに当てはまるとの判断を示した上で、今後も競争法に基づき両社間の提携の進展に注視し続けるとしている。
同庁のアンドレアス・ムント長官は、「現在、さまざまな企業が自動運転技術の研究において革新的解決策の発見を競っている」とした上で、「R&Dは将来的な製品や市場の土台となるものであり、この段階での競争を維持することはカルテル庁の任務」と話している。
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