欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは1日、6月のユーロ圏19カ国の消費者物価指数(CPI、速報値)が前年同月比8.6%上昇したと発表した。5月の8.1%からさらに加速し、統計開始以降の最高を更新している。
6月はエネルギーが大きく41.9%上昇。食品・アルコール飲料・たばこは8.9%伸び、エネルギーを除く工業製品は4.3%上がった。サービスは3.4%値上がりしている。
価格変動が激しい食品・アルコール飲料・たばことエネルギーを除いたコアインフレ率は3.7%と、前月から0.1ポイント下がった。
欧州中央銀行(ECB)は6月の政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を過去最低のゼロ%に据え置くことを決めた。ただ、従来の資産購入プログラムを7月1日に終了し、今月の政策理事会では0.25ポイントの利上げを行うと予告。インフレ加速を背景に、11年ぶりの利上げに踏み切る方針を示している。
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