眼鏡で世界最大手の仏エシロールルクソティカは27日、同社の会長でイタリア有数の富豪であるレオナルド・デル・ベッキオ氏が死去したと発表した。87歳だった。取締役を開いて今後の対応を決めるとしている。
同氏は貧しい家庭の出身だが大企業の経営者になり、戦後イタリアの経済復興の象徴とされる人物だった。1961年にルクソティカを創業し、サングラスの「レイバン」など有名ブランドを保有する企業にまで育て上げ、2018年にはフランスの眼鏡レンズ大手エシロール・インターナショナルとの合併を果たした。20年末に執行会長を退き、経営をフランチェスコ・ミレッリ最高経営帰任者(CEO)に譲っていた。
デル・ベッキオ氏は21年末時点でイタリア2位の富豪とされる。同氏の持ち株会社デルフィンは伊金融メディオバンカの筆頭株主で、伊保険大手ゼネラリの株式10%弱を保有。また、パリとミラノの証券取引所に上場する不動産開発会社コビビオ(Covivio)にも約27%出資する。
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