英国各地で21日から鉄道ストライキが実施される。同国の鉄道インフラを管理するネットワーク・レールは、26日ごろまでは混乱が続くとして、鉄道利用をできるだけ控えるよう利用者に呼び掛けている。21~22日にはロンドンの地下鉄でもストが行われ、全路線に影響が及ぶ見通しだ。
ネットワーク・レールの各路線では、21、23、25日の3日間にわたり運輸関係労働組合(RMT)がストを実施。これを受け、20~26日はイングランドとスコットランド、ウェールズの全路線で臨時時刻表が組まれている。ストの予定日には、午前7時半から午後6時半に約半数の路線でごく一部の便のみが運行される。スト翌日の22、24、26日には全路線が通常通り運行するが、大幅な混乱が予想されている。
RMTは賃上げと雇用保護を求めており、5月に行われた組合員の投票では89%がストを支持していた。ネットワーク・レールのアンドリュー・ハインズ最高経営責任者(CEO)は、「労組との協議は期待通りに進まず、不必要な全国ストとその影響に対する準備を余儀なくされた」とコメント。乗客や貨物輸送の利用者のために、鉄道運行各社と共に最善を尽くすと話している。
一方、ロンドン地下鉄では、RMTおよび最大労組ユナイトのストにより、21日の運行本数が大幅に削減される見通し。22日は午前8時まで全線が運休する。また鉄道ストの影響により、21~26日は地上鉄道網ロンドン・オーバーグラウンド(LO)やエリザベス線の運行にも混乱が生じることが予想される。
ロンドン地下鉄では6月6日にも大規模ストライキが行われていた。[労務]
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