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ロンドン郊外のガス田開発へ 英政府、地元自治体反対も試掘許可

英政府は7日、石油探査会社のUKオイル&ガス(UKOG)が申請していたロンドン郊外ダンスフォールド(Dunsfold)でのガス田の試掘を許可すると発表した。地元サリー州の自治体は環境上の懸念から2回にわたり開発申請を却下してきたが、レベリングアップ・住宅・コミュニティー省がこれを覆す決定を下した。

ダンスフォールド近郊のロクスリー(Loxley)鉱区では1980年代にガスの埋蔵が確認されたが、これまでは放置されてきた。UKOGは2020年に同鉱区の権益を取得したが、自治体の反対で開発計画は難航。ただ、ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー自給の強化が叫ばれる中、政府が開発を後押しする格好となった。

アンドリュー・レベリングアップ・住宅・コミュニティー相は今回の決定について「ガス田開発が地域の特性や景観に大きな打撃を与える」ことは認めたが、認可したのは3年間の評価プロジェクトだと強調。実施期間は短期で影響は限定的との見方を示している。

一方、UKOGのスティーブン・サンダーソン最高経営責任者(CEO)は「(自治体の決定に対する)控訴は長期にわたり、多くの費用を費やした」としながらも、政府の決定を歓迎。政府が打ち出している国内でのガス開発は「戦略的にも経済的にも環境的にも理にかなっている」とし、地元住民とも協力していきたいと述べた。

UKOGによると、ロクスリー鉱区のガスの推定埋蔵量は最大430億立方フィート。試掘により埋蔵量を確定できる見通しで、来年にも開発の実現可能性を判断したい考えだ。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済

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