• 印刷する

シェル、北海新ガス田開発へ 英政府が承認=安定供給を確保

英政府は石油大手シェルが計画している英領北海のジャックドー(Jackdaw)・ガス田の開発計画を承認した。この計画は昨年10月に環境上の理由で却下されたが、ロシアのウクライナ侵攻を受けてエネルギーの増産を目指す英政府の判断が注目されていた。

同ガス田はスコットランドのアバディーン沖合250キロにある。シェルは3月にプロジェクトの修正案を規制当局に提出。新たな計画では2025年後半に生産を開始する予定で、稼働後は国内のガス生産量の6.5%を占め、140万世帯にガス供給が可能になる。

シェルは先に、開発に絡んだ設備投資は5億ポンドに上るとの見通しを示した。また、スコットランド東部のピーターヘッドで計画中の炭素回収・貯留(CCS)プロジェクトが実現すれば、新しいガス田の炭素排出は最終的には回収できるという。

クワルテング・ビジネス・エネルギー・産業戦略相はガス田開発を承認した理由について、「再生可能エネルギーと原子力を加速させてはいるが、政府は現在のエネルギー需要に対して現実的な立場を取っている」と説明。エネルギーの安定供給を確保するため、英国の海域からのガス供給を拡大する必要性を唱えた。ただ、環境保護団体グリーンピースは今回の決定に反発しており、法的措置を検討すると述べている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

英仏首脳が訪米へ トランプ氏とウクライナ情勢協議(02/21)

消費者の半数、経済先行きを悲観=調査(02/21)

水道テムズ、米投資KKRが過半数株取得も(02/21)

ロイズ銀、20%減益=引当金7億ポンド計上(02/21)

投融資先の低炭素化、欧州3行がトップ(02/21)

BAEシステムズ、通期は14%増益(02/21)

生産者物価、1月は0.3%上昇(02/21)

インフレ率、1月は3% 10カ月ぶり高水準=利下げ影響も(02/20)

金融HSBC、通期は6.5%増益(02/20)

野村不動産、ロンドンでオフィスビル竣工(02/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン