英国の石油大手BPは3日、第1四半期(1~3月)の純利益(在庫評価変動の影響と特別損益除く)が62億4,500万ドルとなり、前年同期から2.4倍に拡大したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻を背景に石油・ガス価格が高騰したことで、四半期ベースとしては過去10年以上で最高益を記録した。
ガス・低炭素エネルギー事業のEBIT(利払い・税引き前利益、在庫評価変動の影響除く)は35億9,500万ドルと、1年前から58.4%拡大。石油生産・運営事業は46億8,300万ドルで、1年前から3倍に増えた。製油や販売の下流事業を行う顧客・製品事業は21億5,600万ドルと、3.3倍に伸びた。
石油・ガスの生産量は日量225万2,000石油換算バレルと、1年前から1.5%拡大している。
BPは2月下旬、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、露国営石油大手ロスネフチの全保有株式19.75%を売却すると発表。これに伴い、255億ドルを減損処理した。なお、当期からロスネフチ事業の生産量や利益などの報告を取りやめている。
BPは第2四半期について、ウクライナ紛争の影響で原油価格の変動リスクが引き続き高まると予想。欧州のガス価格はロシアからの供給に大きく依存しており、見通しは不確実だとしている。
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