• 印刷する

シェル、油田開発で方針転換 カンボ油田からの撤退見直しか

英国の石油大手シェルは、英領北海に浮かぶシェトランド諸島沖のカンボ(Cambo)油田開発プロジェクトからの撤退を見直しているようだ。ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格の高騰や、エネルギー自給率を上げるための政府の方針転換が背景にあるとみられる。BBC電子版が22日伝えた。

同社は昨年12月、カンボ油田への投資が経済的な強みに欠けるとし、撤退を発表。だが、保有する権益30%はまだ売却していなかった。

関係者によると、シェルの公式見解は変わっていないが、経済や政治、規制を巡る環境が昨年とは大きく変わったことを認識しているという。昨年12月の原油価格は1バレル当たり70ドル前後だったが、今年3月に入りその2倍の水準まで達し、現在は100ドル超で推移している。

英政府はウクライナ危機を受け、ロシアへのエネルギー依存を減らすためのエネルギー戦略を模索している。クワーテング民間企業・エネルギー・産業戦略相は先に、安価でクリーンなエネルギーへの移行期には、北海の石油・ガスに再び頼る必要があるとの見解を示した。

カンボ油田はシェトランド諸島の西方125キロメートルに位置し、当局の承認が下りれば今年にも掘削が開始される見通しだった。25年の運営期間で、生産量は最大1億7,000万石油換算バレル、ガスは535億立方フィート(15億1,500万立方メートル)に上ると見込まれている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 天然資源

その他記事

すべての文頭を開く

英、新貿易戦略を発表 不当廉売措置を強化=米関税受け(06/27)

英の雇用法改定、秋以降に延期=審議に遅れ(06/27)

石油シェル、BPとの買収協議を否定(06/27)

英、ユニバーサル向けインフラに大型投資も(06/27)

世界エネルギー由来排出量、24年も過去最高(06/27)

英、中国製タービン流入阻止へ法的措置も(06/27)

英中小企業、コスト増で人員削減検討(06/27)

CBI小売売上高、6月は落ち込み加速(06/27)

ブルガリア、スイスポートの免許を一時停止(06/26)

BBVAのサバデル買収、3年間不可(06/26)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン