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EUと英、対露追加制裁へ WTOの最恵国待遇停止など

欧州連合(EU)は15日、ウクライナ侵攻を巡るロシアへの追加制裁を最終承認した。英国もこの日に追加制裁を発表。いずれも米国など主要7カ国(G7)と協調し、世界貿易機関(WTO)加盟国としての最恵国待遇を停止するほか、鉄鋼製品などの輸入制限や高級品の輸出禁止を打ち出している。加えてEUは、ロシアのエネルギー分野への新規投資を禁止。サッカーの英イングランド・プレミアリーグに所属するチェルシーのオーナーで実業家のロマン・アブラモビッチ氏らを新たに制裁対象に追加している。

EUはこの日に開いた外相会合で、ロシアへの第4弾経済制裁の詳細で合意した。欧州委員会によると、鉄鋼製品の輸入制限措置により、ロシアは33億ユーロの収入を失う見通し。高級品の輸出禁止は、報道によると5万ユーロ以上の高級車や300ユーロ以上の宝飾品などが対象となる。エネルギー分野への投資は、一部の民用原子力施設やEUへの一部エネルギー製品の輸送などを除き全面的に禁止される。

このほか、ロシア政府の軍民複合施設に関わる一部国有企業との取引を全面禁止。信用格付け会社によるロシア企業への格付けサービス提供も禁止する。

経済制裁の対象リストはさらに拡大し、ロシア政府と関わりのある新興財閥や軍事関連企業を追加。フィナンシャル・タイムズによると、アブラモビッチ氏のほか、産業・金融大手アルファグループの主要株主であるゲルマン・ハン氏とアレクセイ・クズミチェフ氏、ロシア最大のインターネット企業ヤンデックス(Yandex)のティグラン・クダバディアン取締役らが加えられた。これらの人物は、EU域内の資産を凍結され、域内への渡航が禁止される。

■英、ウオッカや鉄鋼製品に追加関税

英国政府はこの日、ロシアへの高級品の輸出を禁止するほか、最恵国待遇の停止に伴い、鉄鋼製品やウオッカなど計9億ポンド相当のロシア製品の輸入に35%の追加関税を課すと発表した。併せて、ロシアとベラルーシへの輸出に対する政府保証を全面停止する。

追加関税の対象となるのは、鉄鋼製品や、肥料、木材、タイヤ、鉄道コンテナ、セメント、銅、アルミニウム、銀、鉛、鉄鉱、食品廃棄物製品、飲料、スピリッツ類、酢、ガラス製品、穀物、脂肪種子、紙製品、機械、美術品、骨董(こっとう)品、毛皮・人工毛皮、船舶、白身魚。新税率は21日以降に適用される予定。


関連国・地域: 英国EUロシアウクライナベラルーシ
関連業種: 鉄鋼・金属金融マクロ・統計・その他経済政治

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