ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は22日、高級スポーツカー部門ポルシェの新規株式公開(IPO)を巡り、VWの過半数株を保有する持ち株会社ポルシェ・オートモービル・ホールディング(ポルシェSE)と、本格的な協議を開始したと発表した。かねて報じられていたポルシェの上場可能性を明示した格好で、実行した場合、ドイツでは過去数年で最大規模になるとみられる。
VWとポルシェSEは今回、IPO準備手続きの基礎となる枠組み契約について交渉していると説明。合意にはVWの取締役会、監査役会の承認が必要で、最終決定には至っていないという。なお監査役会は3月中に開催される予定。
フィナンシャル・タイムズによると、IPOによりポルシェの時価総額は最大2,000億ユーロに上り、VWの約1,100億ユーロを大きく上回る可能性もあるという。
ポルシェはかつてVWグループの買収を試み失敗。VWが2012年、逆にポルシェの残り株50.1%を取得し、傘下に収める格好となった。
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