欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは1日、2月のユーロ圏17カ国の消費者物価指数(速報値)が前年同月比2.7%上昇したと発表した。1月の2.6%(改定値)から伸びがやや加速した。圏内でリセッション(景気後退)への懸念が高まる中、中東の政情不安を受け原油価格が上昇したため。
ブルームバーグによると、専門家の1人は「原油価格の動向は、ユーロ圏の消費者物価動向に大きく影響する」と分析。しかし、債務危機の影響により経済活動が弱体化している上、失業者が増え続けており、物価上昇圧力は限定的との見方を示している。
なお加盟国別のインフレデータは、3月14日に発表される予定。
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