フランスの国立統計経済研究所(INSEE)は28日、2021年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.7%増加したと発表した。伸びは第3四半期の3.1%から減速したが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回った。
支出項目別に見ると、家計最終消費支出は0.4%伸び、前期の5.6%増から減速。政府最終消費支出は0.3%増と、こちらも第3四半期の2.7%増から伸びが縮小した。投資を示す総固定資本形成は0.5%のプラスを確保し、伸びは前期から0.4ポイント加速している。内需のGDPへの寄与度は0.5ポイントだった。
輸出は3.2%増え、第3四半期の1.7%増から伸びが拡大。輸入は3.6%増え、こちらは2.8ポイント加速している。輸出から輸入を差し引いた純輸出は0.2%減少し、前期の0.2%増からマイナスに転じた。
21年通年のGDPは前年比7%増と、20年の8%減からプラスに転じ、過去52年間で最大の伸びとなった。
欧州委員会は昨年11月に発表した秋季経済見通しの中で、フランスの今年のGDP成長率が3.8%になると予想。23年は2.3%になるとの見方を示している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。