インペリアル・カレッジ・ロンドンは26日、イングランドで1月に新型コロナウイルスの感染が確認された人の3分の2弱は、過去に感染歴があると回答したとする調査結果を明らかにした。また、新規感染者数の減少ペースは最近になり失速しており、高止まりする可能性があるとしている。
同大は2020年5月から、自宅検査キットを無作為に送付し感染調査を行っている。最新の調査は、今年1月5~20日に行われた10万607件の検査結果に基づいており、陽性率は過去最高の4.41%だった。陽性者のうち64.6%は、感染歴があると答えた被験者だという。ただし、あくまで自己申告に基づくもので、PCR検査が過去の感染に反応している可能性もあることから、実際の再感染率は不明だとしている。
ウイルスの株が特定された1,406件のうち、99%は新たな変異株「オミクロン株」で、さらにその亜種で「ステルスオミクロン」とも呼ばれる「BA.2」型も6件確認された。残りの1%はデルタ株だった。
調査を率いるポール・エリオット教授は、1月に感染が急減したのは喜ばしいが、依然として有病率は高く、減少ペースはおそらく失速していると指摘。学校が始まったことで子供の間で感染が急拡大しているほか、高齢者の感染も増えていることから入院患者が増える可能性があると懸念している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。