英国・ノルウェー間の初の国際連系線となる「ノースシーリンク(NSL)」が1日、開通した。海底電力ケーブルとしては世界最長で、再生可能エネルギー由来の電力を相互に融通し合う。同プロジェクトに共同出資するノルウェー国営の送電網会社スタットネットと英国の送電大手ナショナル・グリッドが発表した。
NSLは、ノルウェー南部クビルダルから英イングランド北東部のノーサンバーランド州ブライズまでの720キロメートルを結ぶもので、総工費は16億ユーロ。2018年に敷設が開始されていた。
設置容量は1,400メガワット。まず最大700メガワットで試験的な通電を行い、3カ月かけて徐々に送電量を容量まで拡大する。
英国内の電力需要が高く、風力発電量が少ない時には、NSLを通じてノルウェーの水力発電所から英国に140万戸分の電力が安定供給される。一方、気象条件によりノルウェーの貯水量が低下した場合、英国の電力需要が低く風力に恵まれていれば、英国の風力発電所からノルウェーに余剰電力を供給する。
ナショナル・グリッドは、これにより30年までに炭素排出量を2,300万トン減らすことができるとしている。[環境ニュース]
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