欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは1日、1月のユーロ圏17カ国の消費者物価指数(速報値)が前年同月比2.7%上昇したと発表した。昨年12月から伸びが横ばい。欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%をなおも上回っているものの、物価上昇圧力が弱まっていることで、同行が追加利下げに踏み切る可能性が現実味を帯びてきた。
ユーロ圏のインフレ率は、昨年11月まで3カ月連続で3%に達していた。そうした中、ECBは昨年末に2カ月連続で0.25ポイントの利下げを実施。景気の下支えを優先した形だが、12月の月次報告では、数カ月後にインフレ率が2%を割り込むとの予想を示した。1月の理事会では金利を過去最低の1%に据え置くことを決めたが、早ければ今月にも追加利下げが行われるとの見方もある。
なお加盟国別のインフレデータは、2月29日に発表される予定。
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