英蘭資本の石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルは2日、第4四半期(2011年10~12月)の純利益(在庫評価変動の影響除く)が64億5,900万ドルとなり、前年同期と比べ13%拡大したと発表した。製油事業の利益率低下や北米の天然ガス価格下落にもかかわらず、原油価格の高騰を背景に増益を確保している。
川上部門の純利益(特別損益除く)は48%増の51億700万ドル。ただ、石油・ガスの生産量は原油換算で日量330万5,000バレルと、1年前に比べ約5%縮小している。一方、製油事業など川下部門の純損益は4億8,200万ドルの黒字から2億7,800万ドルの赤字に転落した。
通期の純利益は、前期比54%増の286億2,500万ドルだった。ピーター・ボーザー最高経営責任者(CEO)は、今後も世界経済やエネルギー市場の激しい変動が予想されるものの、景気サイクルを通じて投資を行い持続的成長を目指したいとしている。今年は300億ドルの投資を見込んでおり、うち80%を川上部門に充てる予定。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。