携帯電話サービスで世界最大手のボーダフォンは9日夕、第3四半期(2011年10~12月)の売上高が116億1,800万ポンドとなり、前年同期から2.3%減ったと発表した。最大市場の欧州での需要低迷や値下げ競争の激化が響いた。
事業買収・売却や為替変動の影響を除いた実質ベースで見ると、1.6%の増収。売り上げの大半を占めるサービス収入は0.9%増えたが、うち主力の欧州は1.7%の減収。イタリアやスペインなど南欧の不振が足を引っ張った。一方、アフリカ・中東・アジア太平洋は7.6%拡大し、特にインドが20%増と好調だった。
部門別では、主力の音声収入が4.7%減少。一方、データ収入は21.8%増加し、サービス収入全体の15%近くを占めるまでに成長している。
ボーダフォンは通期について、データ収入と新興市場の好調が続き、当初の予想通り114億~118億ポンドの営業利益を計上できると自信を示している。
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