石油メジャーのトタルは10日、第4四半期(2011年10~12月)の純利益(在庫評価変動の影響と特別項目除く)が22億9,000万ユーロとなり、前年同期比12.8%増えたと発表した。欧州の川下事業が不振だったものの、原油価格の高騰が追い風となった。
川下事業は16.5%の減益。化学部門は70%減と大幅に落ち込んだ。一方、主力の川上事業は20.7%伸びている。
グループの売上高は18.2%増の474億9,200万ユーロ。石油・ガスの生産量は原油換算で日量238万4,000バレルと、1年前からほぼ横ばいだった。同社は昨年、アンゴラでの新規油田開発に成功しており、今年には生産量がプラスに転じるとみている。
通年の純利益は16.1%増の122億7,600万ユーロ。売上高は1,846億9,300万ユーロと、16%伸びている。クリストフ・ドマルジュリー会長兼最高経営責任者(CEO)は、2012年も成長を維持できるとみており、年内に200億ドルの投資を予定している。
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