携帯電話大手ボーダフォンは13日、通信大手ケーブル・アンド・ワイヤレス・ワールドワイド(CWW)の買収について検討を始めたと発表した。ただし買収による利点を評価する初期段階で、具体的な提案にいたるか確実ではないと説明している。
今回の発表は12日付サンデー・タイムズの報道を受けたもの。同紙は、ボーダフォンがCWWに7億ポンドで買収を提案することを検討しており、英投資会社エイパックス・パートナーズも買収に関心を示していると報じていた。ボーダフォンは提案する場合には現金での取引になると明らかにしている。
CWWは2010年にケーブル・アンド・ワイヤレス(C&W)から分かれて誕生し、企業や公的機関を対象に事業を展開。もう一方のC&Wコミュニケーションズ(CWC)は一般消費者が対象となっている。しかし分離後にCWCの業績は振るわず、株価は過去1年間で約75%も値下がりしていた。今回の発表により株価は13日に約30%上昇している。
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