台湾のパソコンメーカー、エイサー(Acer)は欧州市場でのシェア回復を目指し、今年のマーケティング予算を昨年から倍増する。新たに欧州・アジア・アフリカ総経理に就任したオリバー・アーレンス氏の話として、フィナンシャル・タイムズが伝えた。
米ガートナーによると、エイサーは西欧のPC市場で、シェアが昨年第4四半期に13.4%と前年同期の20.8%から大きく落としている。
ドイツ、英国、フランスなど主要市場を重点に据える。ユーロ圏債務危機により南欧市場は厳しいが、これら3カ国は影響が比較的軽微とみている。昨年春に電撃辞任し中国のパソコン(PC)大手、聯想(レノボ)の顧問に就任したジャンフランコ・ランチ前執行長がイタリア人で、南欧を得意としたのに対し、アーレンス氏はドイツ人で西欧、北欧に通じている。
アーレンス氏はこれまでのエイサーのマーケティング広告は「やや時代遅れだった」と述べ、コカ・コーラや家具販売イケア(IKEA)の広告を手がけた英広告代理店マザーに依頼して、改めてエイサーのブランドイメージを確立する。【NNA台湾】
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。