• 印刷する

ユーロ圏成長率予測を引き上げ 21年は4.6%、22年は4.3%=IMF

国際通貨基金(IMF)は27日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏19カ国の2021年の域内総生産(GDP)が前年比4.6%拡大するとの見方を示した。新型コロナウイルスワクチンの展開により経済の正常化が進むとの期待を背景に、前回4月時点の予測から0.2ポイント上方修正。来年の成長率見通しは4.3%と、前回から大きく0.5ポイント引き上げている。

IMFは、欧州では第1四半期(1~3)に封鎖措置の再導入を受けGDPが予想を下回ったものの、今後はワクチン展開が進み、経済の全面的な再開が予想されることから、ユーロ圏主要国では年後半から来年にかけて力強い回復が見込まれるとしている。また、今回の予測には欧州連合(EU)の復興計画「ネクスト・ジェネレーションEU」からの支援も織り込まれている。

ユーロ圏主要国の今年の成長率予測を見ると、ドイツは3.6%、フランスは5.8%と、共に前回から据え置いたが、イタリアは4.9%と、0.7ポイント上方修正。スペインは6.2%と、0.2ポイント引き下げた。

英国の今年のGDP成長率は7%と、前回予想か大きく1.7ポイント上方修正。来年については4.8%と、0.3ポイント引き下げた。

世界経済の今年の成長率見通しは6%と、前回から変わっていないが、来年については0.5ポイント引き上げ、4.9%の成長を見込んでいる。世界的に先進諸国ではワクチン展開が進み経済の正常化が進む一方、開発途上諸国ではワクチン展開の遅れから感染が再拡大し、経済回復が遠のくと予想。世界の経済格差は一段と拡大するとみている。


関連国・地域: 英国ドイツフランスEUイタリアスペイン
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

EU、対露新制裁を承認=LNG禁輸前倒し(10/24)

欧州3社、衛星製造事業の統合で合意(10/24)

EU、中国のレアアース輸出規制に措置検討(10/24)

デューデリ指令、米・カタールが改正要求(10/24)

【ウイークリー統計】第201回 EU、高齢者依存率が上昇(10/23)

欧州委、新排出権取引制度の修正提案へ(10/23)

ユーロスター、2階建て車両を31年に導入へ(10/23)

エアバス、天津に2カ所目の組み立てライン(10/23)

中国、独の最大の貿易相手国に返り咲き(10/23)

独仏、鳥インフルの警戒レベル引き上げ(10/23)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン