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乗客のマスク着用義務を継続 ロンドン交通局、規制解除後も

ロンドンのカーン市長は14日、英イングランドで新型コロナウイルス関連の規制が撤廃された後も、ロンドンの公共交通機関で乗客にマスク着用を義務付ける方針を明らかにした。ロンドン交通局(TfL)が運営する地下鉄やバスなどが対象となる。

イングランドでは7月19日以降、マスク着用が法的義務ではなくなる。政府は公共交通機関など混雑した場所では着用することを勧めているが、カーン市長は一段と踏み込んだ措置を取ることにより、政府方針とは一線を画す格好となる。

ロンドンでは今後も、TfLが乗客に課す法的な利用条件の中で、11歳以上の乗客にマスク着用が義務付けられる。対象となるのは地下鉄やバスのほか、トラム、DLR、オーバーグラウンドなど。また、ロンドンのタクシーやハイヤーでも、運転手および乗客にマスク着用を求めるとしている。

TfL職員は、マスクを着用していない乗客の利用を拒否できる。ただ、ナショナル・レールではマスク着用は義務付けられないため、乗換駅などで混乱が生じる可能性もある。

カーン市長は、「政府には、全国で公共交通機関でのマスク着用義務を維持することが最も簡単で安全だと何度も訴えたが、政府は適切な措置を取ろうとしない」と批判している。運輸関係労働組合(RMT)は、同市長の決定を歓迎している。

なお、スコットランドおよびウェールズ自治政府も当面、公共交通機関でのマスク着用を維持する方針。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品運輸マクロ・統計・その他経済社会・事件

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