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英、19日に規制完全解除 変異株流行で慎重姿勢呼び掛け

英政府は12日、イングランドで新型コロナウイルス対策として導入されているほぼ全ての規制を予定通り19日に撤廃すると発表した。マスク着用や対人距離確保が義務ではなくなる。ただ政府は、変異株による感染拡大はパンデミック(世界的大流行)が終わっていないことを示しているとして、慎重な姿勢を崩さないよう国民に呼び掛けている。

19日以降は、マスク着用は法的義務ではなくなるが、政府は公共交通機関など混雑した場所では着用することを勧めている。集会人数の制限もなくなるが、屋外で集まるか、屋内の場合は換気することを奨励。在宅勤務の指示も取り下げられるが、企業は社員を一気に全員職場に復帰させるのではなく、夏の間に段階的に出社人数を増やすことが望ましいとしている。

ジョンソン首相は「今が前に進むのに最適なタイミング」とコメント。その上で「慎重さとワクチン接種は必須」と強調した。

また、ジャビド保健・社会福祉相は、ナイトクラブなど大型イベントの運営者に対し、参加者にワクチンパスポートの提示を求めるよう呼び掛けている。これはあくまで指針であるため、導入に関して法的強制力はない。ただ、政府は規制解除に関するガイダンスの中で、政府は後日、必要に応じてイベント運営者にワクチンパスポートの使用を義務付ける権利を保留するとしている。

ワクチンパスポートは、国民医療制度(NHS)のウェブサイトかスマートフォンのアプリを使って取得できる。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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