英政府は8日、新型コロナウイルスワクチンの接種完了者を対象に、感染リスクが中程度とされる「黄」リストの国・地域からイングランド帰国後の10日間の自主隔離を免除すると発表した。18歳未満の未成年者も自主隔離の必要はない。19日から適用される。
渡航者は事前に、ワクチン接種証明を航空会社などに提出する。自主隔離は免除されるが、帰国3日前と帰国後2日目の検査は必須で、費用は自己負担。これまで義務付けられていた帰国後8日目の検査は不要となる。
シャップス運輸相は、ワクチン接種完了の定義を「国民医療制度(NHS)が提供するワクチンの最後の接種を受けてから14日が経過していること」と説明している。
航空・旅行業界は、この決定を「前向きな一歩」と歓迎する一方で、「黄」リストを拡大するよう政府に呼び掛けている。次回の感染リスク国・地域のリストの更新は15日の予定。
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