英国のジョンソン首相は28日、イングランドにおける新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の全面解除について、予定通り7月19日に決行できる可能性が高いとの見方を示した。当初は6月21日に予定されていた全面解除は、インドで最初に確認された変異株「デルタ株」の感染急増により延期されていた。BBC電子版などが伝えた。
ジョンソン首相は、死者数や入院患者数は低く抑えられているが、新規感染者数が増えていることから、慎重ながらも不可逆的なアプローチを続け、向こう3週間で最大限ワクチン接種を進めることが理にかなっていると説明。7月19日が終着点となり、可能な限り新型コロナ流行前と同様の生活に戻れる可能性が高いことが、日を追うごとに明確になっているとしている。
また、先に就任したばかりのジャビド保健・社会福祉相は、全面解除を前倒しはしないが、さらに延期する理由はないと指摘。規制を解除し普通の生活を取り戻すことが優先事項だとしている。
なお、北アイルランドでは7月1日に、ウェールズでは同15日に規制が見直される予定。スコットランドは、8月9日に規制を全面解除することを目指している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。