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英、自主隔離免除国にマルタなど追加

英国政府は24日、新型コロナウイルス対策として導入している入国後の自主隔離が免除される国・地域のリストを更新した。マルタやスペイン・バレアレス諸島、ポルトガル・マデイラ島など16カ国・地域が新たに追加され、免除国は27カ国・地域に拡大している。更新後のリストは30日午前4時から適用される。

一方で、感染リスクが高いと見なされる国・地域のリストには、チュニジアやウガンダなど6カ国を追加している。英国政府は併せて、中感染リスク国・地域からの帰国者に課している自主隔離について、ワクチン接種完了者を対象に廃止する方針を提示。詳細は7月に公表される見通しだ。

英国は、渡航先の国・地域を感染リスクに応じて「赤」「黄」「緑」に分類している。感染リスクが低い国・地域は「緑」に分類され、英国入国後の自主隔離が不要となる。感染リスクが中程度とされる国・地域の「黄」に分類されると、英国帰国後に自宅で10日間自主隔離し、帰国後2日以内に感染検査を受ける必要がある。帰国後5日目の検査で陰性が証明されれば、自主隔離を早期終了することができる。「赤」に分類されると、過去10日以内にこれらの国に滞在歴のある渡航者の入国は禁止される。英国・アイルランド国民および英国在住者は入国できるが、政府指定の有料宿泊施設で10日間にわたり自主隔離することが義務付けられ、帰国便搭乗前と到着後2日以内および8日目以降に感染検査を受ける必要がある。

■英からの渡航者に逆風も

メルケル独首相は23日、英国で変異株「デルタ株」が拡大していることを懸念し、他の欧州連合(EU)加盟国に対して、英国からの渡航者に自主隔離を義務付けることを提案。英国民は自国政府が渡航規制を緩和する中、渡航先で自主隔離を強いられる可能性も浮上している。

EUは現在、第三国からの不要不急の目的での入域を禁止しているが、入域許可国リストの国々については、この対象外としている。現時点でリストに含まれるのは、日本、米国、オーストラリアなどで、英国は含まれていない。入域許可国から加盟各国への入国が実際に認められるかどうかは、それぞれの加盟国の判断で決まるが、ドイツなどは英国からの入国を原則禁止とする一方、ギリシャやスペイン、ポルトガルなどは自主隔離なしでの入国を許可している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品観光マクロ・統計・その他経済社会・事件

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