英国のジョンソン首相は14日、21日に予定されていた新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)のイングランドでの全面解除を4週間延期すると発表した。インドで最初に確認された変異株「デルタ株」の感染者が急増しているため。
規制解除の延期により、少なくとも7月19日まではスポーツ試合の観客数や飲食店の店内利用人数などが引き続き制限され、ナイトクラブの営業再開も見送られる。自宅での勤務が可能な人には引き続き在宅勤務を推奨する。
イングランドでは、デルタ株の感染者と入院患者の数が増加している。この変異株は、最初にイングランド南東部ケントで確認された「アルファ株」よりも感染力が60%高く、重症化する確率は2倍とされる。重症化しやすいのは、ワクチン接種を全く受けていない人や1回しか受けていない人だという。
政府は4週間で1,000万人に2回目の接種を実施し、変異株流行を食い止めたい考え。また、ワクチン接種が感染と重症化に与える影響についてもさらなる調査を進めることができるとしている。
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