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英、対人距離のルール撤廃も 6月に実現「可能性高い」=首相

英国のジョンソン首相は3日、新型コロナウイルスの感染対策として導入している人と人の安全な距離を確保するためのルールを6月21日に撤廃できる可能性が高いとの見方を示した。イングランドでは現在、マスク着用などの感染対策を併用した上で、最低1メートルを確保することが義務付けられており、飲食店のテーブル数や店舗の入店人数の制限につながっている。BBC電子版などが伝えた。

同首相は「最低1メートル確保のルールを撤廃できる可能性はかなりあると思う」とコメント。「データにもよるため、断言はできない」とくぎを刺した上で、「今のところ自分としてはそのように感じている」と話した。

英国ビール&パブ協会(BBPA)のエマ・マクラーキン最高経営責任者(CEO)は、ジョンソン首相のコメントについて、「現行の規制下ではパブは採算が取れないため、6月21日に制限なしに営業を再開できることは、パブの存続に不可欠」と期待した。

現行ルールでは、マスク着用やスクリーンによる仕切り、背中を向け合うなどの感染対策をとった上で、最低1メートルの距離を取る必要がある。また、こうした対策を取れない場合には、最低2メートルを確保する必要がある。

政府はロックダウン(都市封鎖)解除の行程表の中で、このルールが店舗や飲食店にとって「困難で損失をもたらす」と認め、「早急に通常に近い形に戻すことが重要」と指摘。ワクチン接種の効果や進捗状況を見極めた上で、6月21日までにこのルールを見直すとしている。

イングランドでは、3月上旬にロックダウンの段階的解除が開始された。4月12日には小売店や理容・美容店の営業が認められ、飲食店の屋外席も再開。5月17日には第3段階として飲食店の屋内席の営業も認められる見通しで、6月21日以降には最終の第4段階として、人と人との接触に関する制限が撤廃される可能性がある。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

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