米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は、シボレー車の生産の一部を韓国から傘下の独オペルの生産拠点に移管することを検討している。オペルは替わりにコスト削減案の受け入れで合意したもようだ。金属産業労組IGメタル関係者の話として、フランクフルター・アルゲマイネが12日に報じた。
それによると、GMは「クルーズ」と「アベオ(日本名:ソニック)」合わせて30万台の生産を欧州内のオペル工場に移管する計画。オペル労組はこれと引き換えに、賃上げの断念や人員削減などを受け入れる。
GMは2011年に欧州事業を黒字化することを目標に掲げていたが、オペルの赤字が原因でこれに失敗。同社のアッカーソン最高経営責任者(CEO)は、工場閉鎖を含むさらなるコスト削減計画に言及していた。GMの広報担当者は、オペルの事業所委員会および監査役会などが戦略転換を協議していることを認めている。
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