歳入関税庁(HMRC)は24日、2011年の住宅販売戸数(新築・中古住宅)が前年比11%減の86万9,000戸だったと発表した。住宅ローン審査の厳格化や失業率の悪化が背景にあるとみられる。
HMRCの統計は、1戸当たりの価格が4万ポンド以上の住宅の販売戸数を集計したもの。年間の販売戸数は、経済危機直後の2009年に84万8,000戸と、1978年の統計開始以来、最低を記録。2010年はやや持ち直したものの、昨年は再びマイナスに転じた形だ。経済危機前の2007年と比べると約半分の水準にとどまっている。
住宅金融貸付組合(CML)が23日に発表した予想によると、住宅ローンの承認件数は今年さらに落ち込むとみられる。住宅市場には引き続き逆風が吹きそうだ。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。