英王室は9日、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が死去したと発表した。同日朝にロンドン郊外のウィンザー城で息を引き取ったという。99歳だった。
英王室は「深い悲しみとともに、女王の最愛の夫の逝去をお伝えします。王室は世界中の人々とともに冥福を祈ります」と声明を出した。王室の公式ホームページは喪に服す形で黒色の特別仕様となり、穏やかな笑みを浮かべるフィリップ殿下の遺影が映し出された。
フィリップ殿下は1947年に即位前のエリザベス女王と結婚。エディンバラ公の称号を持ち、2017年に引退するまでの70年にわたって公務を続け、女王を側で支えた。今年2月には体調を崩して入院し、心臓関連の既往症の治療などを終えて3月に退院していた。
英国は今後、国葬が終わるまで服喪の期間となる。海軍に入隊して第2次世界大戦での従軍経験もある殿下は生前、「より簡素でプライベートな軍式の葬儀」がウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で執り行われることを望んでいたという。服喪の期間中は、エリザベス女王は一切の公務を行わない。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。