ドイツ政府は30日、新型コロナウイルスの変異株のさらなる流入を防ぐため、空路でのドイツ入国者全員に対し、航空機の搭乗手続きの際に陰性証明書の提示義務付けを開始した。陰性証明ができない場合は航空機への搭乗は不可となる。この措置は少なくとも5月12日まで続く見通し。
ドイツへの渡航者は今後、出身国や出発国を問わず搭乗前に48時間以内に受けた検査結果の提示が求められる。検査費用は自己負担で、PCR検査および正式に承認されている迅速抗原検査が必要となる。検査結果は、英語、ドイツ語、フランス語のいずれかで、紙または電子データで提示する必要がある。なお航空会社の乗務員および6歳未満の子どもは対象外。
検査結果は、入国後少なくとも10日間の保管が奨励されているほか、必要に応じて関係当局に提示する可能性も生じるとされる。
また、ドイツ政府は、イースター休暇中に国外渡航を一時的に全面禁止する措置の導入についても検討しており、近く何らかの決定が下される見込みだ。
■ベルリンで規制強化
ベルリン州は、31日から規制を厳格化すると発表した。生活必需品を販売する小売店を除き、顧客は入店前に同日の陰性証明の提示が必須となる。5人を超える集会については、陰性の検査結果を提示した人のみ許可されるという。
また、ほとんどの屋内空間において、医療用マスク「FFP2」または同水準のマスクを着用する必要がある。私的な集まりにおいても着用が強く奨励される。
さらに、全ての雇用主は従業員に対して、少なくとも週2回の迅速抗原検査、もしくは監督下での自己検査の機会を提供しなければならない。
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